PVCフィギュア改造作例(黒猫→うどんげ編) ページ9 | |
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さて、ベース(台座)も黒一色とかでも良いのですし、ステッカー類を自作して貼るなんて方法もあるのですが、折角なので少しだけ手の込んだ事をしましょう。 まず、コピー用紙にスプレーのり(55、貼って剥がせるタイプ)を吹き付けます。 そして1ミリ厚のバルサ材をバラバラにならないように貼り付けます。 シャープペンシルで等間隔に線を引いたら、サークルカッターでベースの大きさに切り出します。 円形に切り抜けたら、シャープペンで等間隔に引いた線に遇わせて、ナイフで切ります。 線は木目の方向に合わせて全て平行に引きます。 |
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切り出せたら、横にも切断します。 綺麗な直角に切りましょう。 そして、あまり何本も切らなくても良いです。 ぶっちゃけ2本もあれば十分だったのですが、今回は3本切っています。 また、木目に対して横方向に切る場合は、切り口がバサバサになったりする事が多いです。 切れ味の良い新品のデザインナイフの刃を使うことをお奨めします。 また、しっかり切ってからバラバラにしましょう。 微妙にくっついていたりすると壊す元です。 |
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切り分けましたら、薄めたクリアーカラーを平筆などで塗っていきます。 色はオレンジ、イエロー、レッドを混色します。 板が多い場合は5色ぐらい作ります。 そして各板毎に、隣接しないようそれぞれ色を塗って、それぞれの板が別の板であることを強調します。 また、この上からニスを塗って仕上げるので、これ以上に濃く色を塗っても良いです。 |
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塗装が乾いたら、平筆でニスを塗っていきます。 これは空気乾燥のタイプのニスですが、油性で、これだけでも何度か重ね塗りを繰り返せば良い質感が出ます。 ただ、塗装用の平筆、筆洗い用シンナーとは別にもう1セット用意した方が良さそうです。 模型用シンナーで筆は洗えますが、落ちたニスはゴム状にべたつき、他の物に影響を与えることがあるからです。 |
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「おいこらうどんげ!!土足で永遠亭に入るなよ!!」 すいません、作ってから気が付きましたorz とは言っても原作の『東方永夜抄』も土足で上がって・・・・ってアレは基本的に空飛んでるからアリなのか・・・・。 敵(霊夢とか)を緊急で迎撃しなければならなくなったという事で・・・・。 原作に忠実(?)という事で勘弁してください。 ニスが乾いたら、瞬間接着剤などでベースに貼り付けます。 裏から極細ピンバイスで穴を開けると、ダボ穴の狙いを外しません。 穴の大きさはリーマーなどで調整すると良いでしょう。 この他に、ステッカーや、鉄道模型用のジオラマ用品、100円ショップで売ってる携帯デコ用のジュエルシールなどなど・・・ベースは模型の枠に限らず様々な工夫が出来る、いわば『自由演技』的な部分でもあります。 |
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折角なので、原作の絵にもある、月の形のブローチとタイピンも作ります。 原作では白や黒ですが、模型としての演出として、ハセガワさんのコールドフィニッシュを貼ってメッキ調にしています。 たしかに綺麗なメッキ調にはなるのですが、所々シワが・・・・。 ここも適材適所で、アーモンドチョコの包み紙にスプレーのり55を吹いた物でも良かったかも知れませんね。 シワシワにはなりますが、サーマルブランケット(人工衛星などの外側のフィルム)の様になるので、それはそれで月の兎としての演出としてはアリだったかもしれません。 |
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最後に、ベースに設置したら、全体のツヤや、おかしな所が無いか確認して完成です。 |
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いかがでしたでしょうか? 短時間と低予算を目指した割にはどっちも大幅オーバーという結果に終わってしまいました・・・。 まぁ、予算はまだセーフでしょうか? 時間は予想の倍以上かかって自分の実力の無さを思い知らされましたorz フィギュアの改造というのを初めてご覧になった方は思ったよりも大変に感じるかも知れませんが、毎回こんな感じです。 今回は服装を余りいじらなかったので、まだ簡単な方なのですが・・・。 ちなみに、具体的に計算していないので何とも言えませんが、銃のスクラッチ、複製などがあるので、その部分で高価になりますが、それを含めなければ本体価格で7〜8万円程度のお仕事になると思います。 髪がかなり大変だったので・・・。 ちなみに納期は余裕を見て3ヶ月程度です。 実際の製作期間は1ヶ月程度でした。 詳しい完成写真は◆こちらからご覧いただけます。 |
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