ジム・スナイパーU説明書完成写真風作例  ページ7

綺麗に拭き取りできました。影吹きと相まって、一つのパーツでもメリハリが生まれ、複合的なパーツに見えてきました。
また、メカ特有のシャープな描写になってきましたね。
今回のエナメル塗料はやや黒が濃すぎて、もう少々グレー気味でも良かった気もしますが、まぁ、ギリギリセーフというところでしょうか・・・。

フロントの腰アーマーの裏です。こういったオイル汚れなどが酷そうなところは、やや乱雑にふき取って、あえて汚れを残しています。
本当はオイル汚れの場合、更にブラウンを足し、ホコリや雨だれの場合はダークイエローやデザートイエロー、グレーなどを足していくのですが、
今回は『説明書作例風』で『汚し塗装』は無しなので、このくらいにしておきましょう。

ついでに言うと、HGUCはフロントアーマーの左右が何故かくっついています。
これは3Dプリンターがまだ無く、手作業での原型製作が主流だった頃、フロントアーマーに大きさ的な問題で左右独立可動を入れられなかった名残だと思われます。
最近のHGUCは特に、切り離すだけで独立可動させられるものが多いので、とりあえずこの後、ニッパーで切断しました。

さて、ステッカーです。本当はステッカーを貼る前に、つや出しクリアー塗装で表面をコーティング。
塗膜を保護しつつ僅かなザラつきも無くしてステッカー貼り、というのが丁寧ですが、これ以上塗装を厚くすると可動させたときに塗装を痛める可能性があったので、今回はカラー塗装の上にステッカー直貼りです。
これは、そのまま台紙からとって貼れる極薄フィルムシールですね。
ですが、余白を丁寧に切り取ることで、余白が白く光ってみっともないという事態を防げます。
台紙から剥がすときも、シールに直接指で触ってはいけません。指紋も油の一種なので、指紋が付くと、そこから剥がれやすくなります。

パーツには石鹸水を散布しておきます。霧吹きに石鹸水を作っておくと便利です。
丁寧にやるなら、シールを石鹸水に漬けるやり方が確実です。
こうすることで、ほんの少しではありますが、シールを乗せても石鹸水が乾くまでの時間は、シールの位置の微調整が可能となります。

シールを貼るとき、微調整するときも、直接手では触らないようにしましょう。あとはシール下の水を完全に追い出せば綺麗に定着されます。

さて、各パーツが仕上がりました。ここで、全パーツにラッカー(Mrカラー)のつや消しクリアーを吹きます。
厳密には違うのですが『ニス塗り』と言い換えれば分かりやすいでしょうか?
こうすることで、塗膜やシールを保護し、更に各パーツのツヤを均一にすることで、塗装に落ち着きや重量感を出させます。
もちろん、ツヤ有り、半ツヤ、つや消しを微妙に調合し、使い分けることで、パーツの質感を各部で変えることも可能です。

クリアーが乾いたら、組み立てます。ここで油断して壊したり、塗装を痛めたりすると、全ての作業が水の泡なので、慎重に行います。
また、組み立ててから発見される粗も多いので、常にリタッチで修正できる準備はしておきましょう。

完成しました。これが当店で最もカンタンで、お安い製作コースとなります。
料金は30000円程度(キット代、送料含まず)で、納期は1ヶ月となります。実質は10日ほどで作りました。
詳しい完成写真は◆こちらをご覧下さい。
◆前のページへ
◆ジムスナイパーUの完成ページへ
◆トップページへ戻る