ACE COMBAT 6 解放への戦火 /  より キネティック 1/48 Su-33 改造
1/48 エストバキア軍 シュトリゴン隊 Su-33D フランカー

初プレイ時の登場シーンをイメージしたベースで製作しました。操作になれないうちから「いきなりボスクラス登場!!?しかもすごい数で!!」という猛烈な威圧感をプレイヤーにたたきつけてくるシーンです。
エースコンバット7でもこの低空飛行で前からのアングルは、DLC紹介動画で使用されていたカットなだけに嬉しい演出でしたね。

ベースの全長だけで630mmと・・・1/32クラスの大型作品になってしまい、置き場所に既に困っています。
支柱はちょっと目立たない工夫をしたので一瞬でも「え!!?ホントに飛んでる!!?」と思っていただけたら勝ちですねw



今回も、当店ではおなじみになりつつあるLED電飾です。今回はコックピットに3発。翼端灯・航法灯で3発。エンジンで点滅式が2発と・・・それぞれスイッチも独立しているので、航法・翼端灯を切ってゲーム中の強襲作戦を再現することも可能です。


支柱はプラボードと角材です。プラボードの中もプラボードでトラスを配置しつつ、中には電線を通しています。
ベースは超重量ですが、アーム部分を掴んで持ち上げてもアーム部分が壊れないくらいには頑丈に作りました。
接続にはいつものピンソケットを使用。また、ピンソケットだけでは機体が保持できずグラつくというのは以前の◆震電Uで得た教訓でした。今回は更に機体が大きいこともあり、センターパイロンを挟み込んで固定しつつ、ソケット台もエンジンナセルの間に挟まって固定され、更に前後のビス止めで固定されます。
もちろんビスは本体に直で固定ではなく、本体内にナットを埋め込んで経年劣化にも対応しています。
ただ、ソケット台の下からビスを回す必要があり、普通のドライバーは長すぎて入らず、専用ドライバーを作る羽目になりました。

大きさの比較です。ちなみに黒いキットはハセガワさんの1/72です。「でっかくなっちゃったー!!」(死語)
実際のゲームパッケージと比較すると如何に置き場所がない作品かご理解していただけるかと思います・・・。
しかもピトー管と翼端と水しぶきはベースからはみ出しているので、飛び出してくるような迫力はあるものの、引っ掛けるのが怖くて扱いが非常に大変です。

ベースの水は、お風呂用のコーキングボンドの一種を使っています。ベニヤ板にスプレーラッカーのダークブルーを吹き付け、機体の影をエアブラシ塗装したらそれにコーキングボンドを塗りたくっただけです。
ベニヤの外周はビスで固定していたのですが、それも目立たなくなったのは計算通りで良かったですね。実際に言われても全くわからないほどです。


今回、デカールはエスコン7のDLCスキンを参考に製作しました。6よりも情報量が多く緻密です。しかし、ハセガワさんの付属でカールともデザインが全く異なるので、根性で書き直しています。
デカールの枚数も狂気で、ミサイルを含めると全て貼るのに丸3〜4日はかかったかと思います。
今回、デカールとは別に主脚フェアリング上のコーションラインは、デカールのシルバリングやフィルムの厚さが目立つのが嫌だったので、マスキング塗装にて再現しています。

垂直尾翼アンテナはキットと形状が違ったので、3Dプリンターで出力。とは言うものの、3Dモデリングソフトを触るのが人生で初めてだったので1週間勉強してなんとか最低限の形に出来ました。
実際に今後は3D出力パーツや出力キットを販売していきたいとも考えていますが、3年5年は先の話になるでしょう・・・。最近やっとライヴ・ブーリアンの使い方が少し分かってきました。

ミサイル類は、キットでは例によって現実に則した装備です。エスコンおなじみの自衛装備以外は同じミサイル/爆弾を大量に・・・ということは無いので、ここはまたエデュアルド・ブラッシンさんの社外品レジン・エッチングパーツを全弾で使用しています。R-73アーチャーミサイル(エスコン6ではQAAM)は、一発につき翼12枚が別パーツという・・・
いつぞやのヘルファイアを超える狂気を感じるキットでした。

今回地味に困ったのがコレ↑主脚のロック機構です。大型キットのため、飛行形態で製作するということが想定されておらず、格納状態のロック機構のパーツが入っていません。
スクラッチしようとしたものの、東側戦闘機なことに加え飛行中にしか格納形態を見ることが出来ないため、資料本を1万円分買っても資料が無く・・・
英語サイトはもちろんロシア語サイトを探しても写真が見つからず・・・。もうカメラマンをパイロンにくくりつけて飛んでもらうしか・・・。
と思っていたらエスコン7のリプレイをキャプチャすることで情報を集めることが出来ました。やっぱりエスコンは資料集としても絶大な情報量を発揮します。

写真で見ると1/72との違いが良く分からないですが、1/48です。フランカーファミリーは戦闘機としては世界最大級なので、キット本体だけでも40cmを軽く超えます。
ベースを含めると1/32クラスの大きさとなります。

前述のとおり、駐機状態での製作が前提のキットなので例によってパイロット人形は付属していません。パイロット人形はまた友人の先輩モデラーさんに譲っていただきました。
ただ、コックピットの精密さが社外品のディティールアップパーツ並みなので、計器類が目立たなくなるのはこれはこれでもったいない気もしました。
また、規格外のことをしたためキャノピーが閉まらなくなり、一度継ぎ目消しまでした機首を叩き割ってバスタブをサルベージする大手術が・・・。

パイロンは、エスコン6/7共に同様のパイロンを同数そろえることが出来ず・・・。一応エデュアルドさんのキットにもパイロンはミサイルの本数分付属していたのですが、
ゲームと同じデザインのは数をそろえられなかったので、近い形のものをミキシングで再現しています。
今回はバンダイナムコさんの『ACECOMBAT6 解放への戦火』より、エストバキア空軍シュトリゴン隊のSu-33Dフランカーです。
ついに『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』にてスキンがDLCになりましたね。嬉しさ反面、デカールやディティールなどが仕様変更となっており、ちょっとどうするか困りました。
エスコン6プレイ時より「いつか作りたい」と思っていた、登場時よりその圧倒的な威圧感で痛烈な印象を与えてくる「かっこいい敵キャラ」ですね。
ハセガワさんで1/72が限定仕様でリリースされていたのを近年になってから知るも、当然入手困難でしたが地元の模型屋さんで運命的な出会いをしました。
しかし、「製品として売ってるなら普通に作って他人と同じことしてもつまんないなぁ」と思い、キネティックさんの1/48のキットにハセガワさんのインストからカラーパターンを移植しました。
実は新型コロナ流行前に、とある展示会で「来年のコンペテーマは艦載機にします」ということで、積んでいたのを慌てて製作開始したのですが、新型コロナの流行で昨年は中止に・・・。
そして今年もまだ当店の方針として「展示会参加は時期尚早」と考え、遺憾ながらコンペ出場を逃した作品でもあります。
なんかシャンデリア破壊作戦の時のシュトリゴン隊の最期の様な悲壮感が背景にある作品になりました。シュトリゴン12のトーシャだけはその後生還して結婚していましたが。
シュトリゴン隊はメンバーそれぞれに壮絶なエピソードがあります。
実際にゲームをプレイしてみて、難易度NORMAL以上(?)で撃墜すると各員のエピソードを観ることが出来るので是非挑戦してみてください。
ただ今回、3Dプリンターによる初の当店モデリング・出力パーツを使っていたり、その他にも今まで当店の強みだったカッティングプロッターによるマスキングの自作や水転写デカールの自作など、PC技術方面での集大成となった印象があります。
◆エアクラフト・スペースクラフト・SFクラフトのメールフォームはこちら。
◆エアクラフト・スペースクラフト・SFクラフトのページへ戻る
特にカラーリングなどにご指定のある方は、こちらの256色早見表を参考にお色をご注文いただくと、スムーズです。
◆256色カラー早見表はこちら!!
◆トップページに戻る