1/8 さよなら海腹川背 さよなら海腹川背ちらり Blade Strangers より
海腹川背(二十歳ver.)

:RIN〜それは僕たちの奇跡〜(セガプライズ ラブライブ!プレミアムフィギュア 星空凛)  改造


今回の改造ポイントです。川背さんに似ている印象だったのでこのイメージは中古屋さんで手にとった段階で頭にイメージが湧いたのですが、それでも実際に形にするとなるとほぼ全てのパーツに手が加えられる結果となりました。
ただ、そもそもの人体としてのデッサン、造形が非常に良いフィギュアだったので、改造後も3次元的に楽しめる極めてフィギュア映えする作品に仕上がりました。

元々、改造元のフィギュアのポーズありきだったので、結果としてこのポーズに落ち着いたというのがありますが、『さよなら海腹川背』の原作イラストにて似た構図のものがありますね。どうせならそれに近づけてみようとも思ったのですが、思いっきり左右が逆だったので、これはこれで・・・と製作を強行しています。
ところで川背さんって左利きなんでしょうか?その公式イラストでは左手でルアーを投げていたので・・・。
ただ、ゲームの性質上当たり前ですが格ゲーであるところのBlade Strangersではどっちの手でもルアーを投げるんだよなぁ。
川背さんを回転させて位置調整したところ、ルアーがびょんびょんしてブレ気味に。ただそれがルアーを投げている描写になって良い写真になった気がします。

様々な角度から見ることで幾重にも表情が変わるフィギュアというのが、やはり立体物を持つ上で「持ってると嬉しい」というプレミア感に直結してくると個人的には考えています。
(平面的なら他視点画的表現が可能なイラストには敵わないので)
「ここからだと見えるけどここからだと見えない」を何箇所も取り入れると、あえて立体としたことへの付加価値が生まれると考えます。
今回は見る角度によってポーズの躍動感が変わるので、その点では思った以上の大成功だったと思います。
ですがこれも、元々のフィギュアのデッサンが良かった事に起因するでしょう。

当たり前ですがリュックは同じデザインのジャンク品はありえないので石粉粘土とエポパテでスクラッチしています。今思うとこのリュックの製作・表面処理が一番大変だったかも。
今回の作品の半分くらいの労力はこのリュックに割いたと言っても過言ではないかもしれません。
もう石粉粘土を原型表面に持ってくるのはやめようと心に決めた瞬間でしたね。(表面のエポパテを増やすとコスト的には大変なことになりますが)

ルアーは曲げに強いピアノ線を使うことで、撓りを防いでいます。しかし長さ的にはこれでも撓りが発生しない限界ですね。なので一応支えがなくても撓りません。
右手より下は極細耐熱ワイヤ(極細リード線)ですね。リード線はラッカーなどで塗装すると永遠にベタベタする謎の『物体X』になってしまうので、ソフビカラーで塗装しています。

ベース背面は黒で塗装することで、更に後ろが繋がっている事を連想させるデザインにしました。
この黒は『黒色無双』を使用していますが、これなかなか塗装に技術を要する塗料で、言われているような黒を出すにはかなり悪戦苦闘しますね。

迫力のワンカット。これが公式イラストに一番近いカットですかね?(左右反対ですが)
ちなみにピンぼけしてますが、ルアーの釣り針には本物の釣り針をハンダ付けして強度・精度を両立し、製作の手間を省いていますが、実際に針なので展示会などで出す際には危険なものとなってしまいました。
現在はコロナで展示会らしい展示会はないものの、はてさて今後どうするべきか・・・?

川背さんといえばこの壮観な眺めです。実は川背さんのバストサイズがこうなった経緯がデザイナーの近藤敏信氏によって語られていますが、結構オモシロエピソードだったりします。
実際、服的にはこういう所謂『乳袋』は非現実的と言われており、最近のイラストレーター界隈では避けられる傾向も見られてきましたが、私は結構好きですね。
このサイズなら最近話題になったSUGOIDEKAI後輩にも負けないかもしれません。
なお、SEGAさんのプライズフィギュアの後輩を公式かつ同スケールとみなした場合は、ウチの川背さんが圧勝でした。

リュックの中から覗く怪しい目玉です。これは公式でも描かれていますが、これは口径の違うBB弾を使用。また、黒色無双と普通のつや消しブラックの塗り分けで質感を再現しています。リュックのリベットはコトブキヤさんのMSGを使用しています。

旬の時にはよくあった、川背さんの名前がたっぷり入ったベースです。毎度おなじみ水転写デカールで再現しています。これでネームプレートの代用も兼ねています。
しかし、自分の名前が入ったブロックの世界って今思うと凄いカオスっぷりだなぁ・・・。

リード線は白リード線をベースに赤で塗装。基本といえば基本ですが、赤のほうがリード線としてはポピュラーで、またソフビカラーの白は隠蔽力も比較的高いため、逆でも塗装できたでしょう。
赤が若干ピアノ線より発色が良くなった気もしますが、無事に定着してくれたのでOKです。
まぁ、そもそもこの極細耐熱ワイヤ、色に関係なく北海道では梅沢無線様でしか手に入らなく、またネット通販でもほとんど見かけないんだよなぁ。

フードの紐はやや太めの縫い糸です。これはフィギュア永遠の命題なのですが、眉毛が前髪にかかってしまって表情が分かりづらくなってしまうのがなぁ・・・。
いつもそうですが、今回は実は前髪を付けるまでの表情がそこそこ良かっただけに前髪(しかも動きがあるせいで左右非対称が強くなっている)でかなりワリを食った印象ですね。
みなさんこういう時どうしてらっしゃるんでしょう?

リュックのベルト(下半分)には板鉛を使用しています。元々『流しの板前』である川背さんで、釣りに関わることが多いですが、今回は使用したパーツにも釣りが関わっているものが多いですね。
さよなら海腹川背 さよなら海腹川背ちらり Blade Strangers より 海腹川背(二十歳ver.)です。
私は海腹川背はPS1版の旬から入ったので、小森まなみさんの演じる『19歳バージョン』の印象が強く、どっちで作ろうか非常に悩んだのですが、衣装のエロさに負けて20歳バージョンで製作しました。
このキャラも、私がフィギュアづくりを始めた当初、『さよなら海腹川背』発表以前よりいずれフィギュアがほしいキャラクターだったので、この完成度で手元に出来たのは感無量です。
100点というわけではありませんが、比較的完成度も高く、思った以上に3事件的に楽しめる作品となったので、一つの通過点としてはいい作品に仕上がったかと思います。
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