機動戦士ガンダム MSイグルー 1/144 EXモデル
YMT-05 ヒルドルブ

こうしてみると文字通り「巨大な自走砲」です。汚しは、テスト以外で一回しか戦闘に出ていないという経緯を考慮すると控えめにするべきだったのかもしれませんが、後々、劇中でのザクとの交戦シーンを再現したかったので、その布石として派手目なウェザリングにしました。イグルーの世界観にはマッチするかと・・・。

ウェザリングは自走砲モードをベースに、往年の『シルバー下地を塗ってから、本塗装をヤスリで傷つけるチッピング』を施し、スケール感を失わせない細かいチッピングにしました。
ただ、砂汚れが大味すぎてやや台無し傾向にありますが・・・。

30サンチ砲はパーツの口径では明らかにおかしかったので、アルミパイプを入れてバレルにしています。見た目の情報量の底上げにもなりました。
また、モノアイはピンクLEDで発光します。

主砲とボディのステーは一度削り落としてハンダ付けした真鍮線に置き換え。スモークディスチャージャー(大)にはリード線ワイヤーのこよりでキャップチェーンを追加しています。
また、各種センサー類などは、OHPフィルムを貼ってクリアパーツ化しました。が、背景が黒いことと、あまりの小ささに全く目立ちません。AFVならこの目立たなさがむしろ自然なのですが。

後部のユニックのワイヤーは、ポリパーツによる再現だったので、ここはリード線ワイヤーに置き換えて質感を高めています。が、ちょっとオーバースケールすぎですね。
ワイヤ自体の本数を減らして、こより直してやるべきだったかもしれません。

LEDは、主砲下部にナイロンの小型スイッチを設けて、ここで電源を操作できます。じつは結構目立たなく、しかも電源操作にいちいち分解などの手間がかかりません。

皆様お待ちかねのモビルモードです。腰パーツが丸々差し替えになる事により、電池ボックスは各モードで別々ですが、それでも各モードでモノアイ発光を両立しています。
ちなみにマシンガンは旧ザク用のSMGのみで、ザクマシンガンはキットに付属していないため、劇中再現をする場合は別キットから拝借してくる必要があります。
ザクマシンガンはRGではF2型ザクのマシンガンと形状が近くなって趣味じゃなかったため、300円ザクの物がHGUCよりディティールが細かくヒルドルブの情報量にマッチしたため、今回は300円ザクマシを使用。それにRGザクのマガジンを移植。ガンサイトにHアイズを入れた程度です。
なお、元々120mmマガジンは肩シールド裏に固定できますが、今回は両側にマガジンを固定できる仕様に変更しました。

モビル形態のバックショット。こうしてみるとシルエットもかなり違います。
また、劇中では分かりづらかった、ショベルアームも巻き付く様な形で格納されるのがよくわかります。

キットでは腕はHGUCザクの金型を流用していたのか、EXモデルにしてはここだけ情報量が少ない印象がありました。そこでRGの腕を移植。フレームがABSで手首から肩まで一本まんまの既製品となっているため、移植にはちょっと頭を使いました。
塗装はイグルーのザクの企画に合わせて、ネジの部分に赤いコーションラインを入れています。

今回の個人的ベストショットがコレ。
実は腰のガンメタルのよく判らないパーツを片方紛失。やむなく左右対称のもう一つのパーツを採寸し、根性によるプラ板の削りだしで反転コピーして復活させています。
もうパーツも注文できないであろうレアキット故の悲しいトラブルですね。
また胸部は電飾のメンテナンス性を考えて、あえて継ぎ目消しはしていませんでしたが、今考えたら分割線を変更するという方法で目立たなくは出来たかも知れませんね。

千手観音モード!!www
実はコイツ、ショベルと肩シールドを展開しないと砲塔(腰パーツ)の旋回ができません。劇中では普通に90度回転してた気もしますが・・・。
ショベルアームの裏は盛大に抜きだらけだったので、エポパテでザックリ埋めています。真鍮パイプなどを組み合わせてシリンダ調にしても面白かったかも。

モノアイは単純な構造ながら回転と発光が両立します。いちいち下顎カウルを取り外さなければ回転出来ませんが・・・。また、ケーブルやスペースの関係上、あまり回転しません。
ただ、LEDの口径の都合でLED自体がやや奥にあるので、ちょっとの旋回でもモノアイ可動の効果が大きく見えます。
機動戦士ガンダムMSイグルーより、EXモデル1/144 試作モビルタンク ヒルドルブです。
今回の作品はプラモとしてはAFVの作り方に近かったため、展示をAFVのカテゴリにしようか迷ったのですが、やはりここはガンプラなのでキャラクターモデルとしました。
重力戦線リリースまで唯一の陸戦回だったため、非常に印象的です。ソンネン少佐の生き様も一見無様なようでいて、演出の裏に込められた意味がわかると非常にかっこいいです。
キット自体も今では市場で定価の倍くらいになっているレアキットみたいですね。
私自身はプレゼントとしてキットを頂いたため、丁寧とまでは行かなくとも、そのご厚意には応えられる作品を目指しました。
しかし、やはりガンダムの中のマイナー作品、高額レアキット、AFV慣れしている人も組んでいる事から、ネットに流れている作例のレベルが軒並み高くて舌を巻きます。
電飾も「コレはウチだけだろ!!」と思いきや、やはり先駆者はいらっしゃいましたし・・・。
ウェザリングもここまで派手なのは大学生の時以来でしょうか?ウェザリングにはまだまだプロと名乗るには烏滸がましいような、多くの技術的課題が有ることを突きつけられた形となりました。

なお、アップロードした本日5月9日は、宇宙世紀0079年、ヒルドルブがセモベンテ隊のザクと交戦、刺し違えた日なので、この日に合わせて展示させていただきました。
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