スケール不明 『俺のいもうとがこんなにかわいいわけがない』黒猫 フィギュア改造 『艦隊これくしょん』より、特型駆逐艦三番艦 初雪 |
なかなかアクションシーンのフィギュアが少ない艦娘(人によって解釈がまちまちだからだと思いますが) とりわけいつも気だるそうにしている初雪ちゃんですが、史実では結構武闘派だったりしますね。「本気を出せばやれる」凛々しい初雪ちゃんもなかなか好きです。 まぁ、この方が他者様との作例で被ることも無さそうだし・・・。 |
大まかな改造を写真一枚にまとめました。ゴチャゴチャですw ちなみに、当店のプラ板スクラッチは、切り出しこそ、カッティングプロッターでかなり楽に作業していますが、製図の段階では完全に手書きでアナログだったりします。 こうしてみると金属やプラ板、パテを使った部分が一目瞭然ですね。 |
今回、初雪ちゃんの特徴である、ちょっと下ぶくれな感じにも拘りました。 また、しばふ氏の絵に似せることも重要なのですが、やはり何と言っても、気だるさもありつつ凛々しさと、何より『どこか肝の据わってる感じ』に特に気を付けて表情を作っています。 |
スカートの靡く方向やポーズなど、疾走感と狙撃ポーズとを平行して初雪の性格を表現。更にボディラインは黒猫さんのフィギュアがなかなか良い出来だったので、初雪の年齢的な関節の柔らかさも表現されているのが気に入る点ですね。 |
背面です。フィギュアの柔らかさに対し、艤装の固さ、重さ、精密さをタップリ味わえるアングルとなります。 しかし、艦娘には、メカ娘特有の有機物と無機物の美しい融合の他に、通常のメカ娘ものには無い重厚さがあって良いですね。 この辺のデザインは、産みの親であるイラストレーターの『しばふ先生』の手腕によるところでしょう。 本来、その線の特徴から、非常に柔らかみがある絵を描かれる方なのですが、そのディティールを出来るだけ再現しようとすると、難易度が激増するほど細かい描写が多いです。 |
ベースには波の他に、着弾を再現しています。こちらも透明粘土です。 透明粘土もここまで盛ると乾燥に丸々2週間かかり、さらに猛烈に肉痩せするのでなかなか大変でした。 その甲斐あってか、個人的にはイマイチだった気もするのですが、このベースはかなりご好評を頂けた部分であります。 |
艤装ですこの段階では棄てサフですね。煙突の網も真鍮線のハンダ付けで製作しました。 |
魚雷発射塔のステーは0.5mm真鍮線をハンダ付けしています。また、傘の部分は0.3mmアルミ板を曲げて作りました。 また、艤装にはかなりキツめにウェザリングをしています。これらのおかげで、大量生産のPVCフィギュアには簡単にマネ出来ないクオリティが出たのではないかと思います。 |
背中と艤装の間には、独自解釈で角度調整が可能なスペーサーを設置。(現在は固定)また、エポパテでクッション材を再現して、リアリティを出しています。 こうすることで、初雪ちゃんのロングヘアーの干渉を避けています。というか、これがないと背負うことすら出来ません。 また、ソックスの錨マーク、史実をイメージした艤装前面の艦名はデカールを自作して再現。目立たないかと思ったら、これが結構目立ってしまう結果に・・・。 |
Kadokawa.DMMゲームス様より、艦隊コレクションに登場する、特型駆逐艦三番艦『初雪』です。 前回のうどんげ同様に某黒猫さんのフィギュアを改造して作りました。 元はと言えば、友人にうどんげの改造フィギュアを解説するに当たり、黒猫のフィギュア在庫を持ち出して、「例えばこれをこう改造すれば初雪ちゃんにだってなるだろ?」と軽い気持ちで言ったことが発端でしたが、実際は艤装のスクラッチに、更に髪が艤装に引っかかるため背中部分の解釈を変える必要があるなど、かなり極絶難易度な大改造でした。 (とはいえ、そもそも奥田は初雪ちゃん提督なのですが・・・。大和が出ようが武藏が出ようが大鵬が出ようが初雪ちゃんが旗艦だ。絶対にだ!!) 作業量も凄かったけど難易度が思った以上に高かった印象ですね。 フィギュア自体はいつもと同様、エポパテによる改造です。 また、PVCも非常に柔軟だったため、思ったようにヤスリがけできず、ディティールに難有りなところも否めないですね。 その分、艤装は使用感と重量感、そしてPVCフィギュアでは再現不可能な精密さを金属パーツの多用で再現してみました。(マストや魚雷の傘、魚雷発射塔ステーなど) 各部革ベルトもアルミ製ですが、リアリティとメンテナンス性を考えると、実際に革を使っても良かったかも。 後々、プライズ景品とかで吹雪が出たりしたのですが、それらパーツ流用には目もくれず、艤装は根性でプラ板からスクラッチしました。 特に、髪が干渉する背部接地面には、各社から発売の吹雪の場合は、クリアパーツのスペーサーが付いていたり、解釈がまちまちなのですが、フレキシブルに可動するクッションをオリジナルで設置し、ロングヘアを逃がす構造にしつつ、解釈に現実味を持たせています。 以外と目立つ結果となってしまいましたが折角背部に隙間が出来たので、オリジナル解釈として、史実で見られる艦体側面のカタカナの艦名をデカールしました。 また、ベースには、既存の黒猫のベースに透明粘土を貼り付けて、アニメ版で見られた海面を疾走するヴィネットとして仕上げています。 クリアカラーで塗ったつもりが、イマイチ透明感が出なかったのが残念ですが、これは透明粘土の銘柄による所が大きいかも知れませんね。 |
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