スタジオハーフアイ製ガレージキット
ネジ流 可動ダイノガイスト

私、ブルーレット奥田もエクスカイザーはリアルタイムで見ていました。(当時5〜6歳?)特に勇者シリーズでもダイノガイストはラスボスとして印象が強いですね。
エクスカイザーと言えばウルトラレイカーは玩具もってたなぁ・・・。
あとラスボスで憶えていると言えば、『ダ・ガーン』の『オオボス』でしょうか?
ダイノガイストまさかのラストシーンは今でも強く印象に残っています。まさか自分で作る日が来ようとは・・・。

ぱっと見でわかるハーフアイ様作例との違いは何と言っても『重さを重視した塗装』ですが、それ以外だとシールドでしょう。目の部分を大アップ時のカラーリングである黒に塗装し、更にツヤ有りにすることで、質感表現と存在感を出しました。

今回、依頼主様たっての希望で『美しい黒をつや消しで』という事でした。そこでシャドーもハイライトもないウイノーブラックに、フラットベースを限界ギリギリまで添加したつや消しクリアーを吹いています。
今回は自分でも一切カブリ無くうまくいった美しいオリジナルのチャコールブラックですが、これが写真に撮るとなかなか質感が伝わりにくく難しいですね。
この写真でもまだけっこう質感出たほうなんですが、実際の物はまだ光が反射しない印象です。
模型も難しいですが、それよりもカメラの撮影が難しいと思い知らされます。

ダイノキャノンは可動式ですが、可動軸が渋い上に、レジン軸で心許ないため、真鍮線に変更。やっぱりビシビシに渋いですが、それでも強度は増しました。
また、砲身が整形の都合上、真円でなかったのがかっこわるかったので、プラパイプに置き換え。パイプは中がスカスカだったので、アルミパイプを突っ込んでバレルにしました。
ただ、思った以上に可動範囲が狭いのが残念。

後頭部にはちゃっかりカメラアイがあります。上側の一遍が、気泡で完全に欠けていたので修復。カメラ部分には着色したOHP用紙を貼ってクリアーパーツにしています。
なお、剣はキットのまま背中にマウントできます。

思った以上によく動きます。ただ、ネジが緩ければ関節がユルユルでいちいち締め直すのも恐いし、固ければ固いで塗装の剥離や破損が恐いというキットではあります。
ただ、ポリキャップと違い、ヘタっても気楽に直せる、一定ポイントでガッチリ固定できるというのは利点かも知れませんね。

このキット自体は変形しませんが、飛行形態時の機首が背中に付いています。キャノピーはOHP用紙にクリアオレンジ、スモークなどで着色したものを使用。
裏からミラーフイニッシュを貼っています。

剣はジョイントした物を含めると全部で4本付属。(接着したから3本?)胸の前で両手で持つ、往年のキットでは難しいポーズもご覧の通り。

胸部アップ。メタリックはウィノーブラックを下地に、スーパーメタリックのスーパーファインシルバーを吹き付け、乾燥後に乾拭きして光沢を底上げ。
ですが、黒を強めに残すことにより、かなり重いメタリックを出しました。
目指したのは、ハーフアイ様の美麗な作例のメタリック感を越えることでしたね。
しかし、顔のバイザーもですが、胸部付近は一点に多用な質感のパーツが集中するので、情報量が多く、模型らしい楽しみや喜びがあります。

この作品は、『黒悪13』(kloah13)様のご依頼により製作されました。
『スタジオハーフアイ』様のガレージキット、ネジ流 可動ダイノガイストです。その名の通り、各部がネジ止めされたフル可動ガレージキットです。
絞めすぎや擦れなどが恐いので、ある意味では不通のガレージキットよりも恐い、良くも悪くも「狂気を感じるキット」でした。
ただ、メカガレージキット特有の重さから来るポリキャップのヘタりを気にしなくて良いという点で非常に優れたキットですね。
今回は稼動させることも考えて、全パーツ全面の離型剤を剥がした上でさらにヤスリがけしています。
更にサーフェイサーにはMr.プライマーサーフェイサーを使用。更に下地やメインカラーにクールホワイト、ウィノーブラックを使用し、『とにかく剥離に強い塗膜』を目指しました。
また、黒悪13様の強いご希望であり、『黒は特に美しい黒をつや消しで』ということで、ウィノーブラックにシャドーやハイライトなどは入れず、隠蔽力の強い『最強の黒』をめざし、更に、つや消しにはフラットベースを多めに添加。
カブリ(つや消しクリアーが空気中の水蒸気と結合して塗膜が白く濁る現象)が起こる限界まで強いつや消しを厚吹きしています。
しかし、カブりが一切起きなかったのは自分でも評価するポイントですね。
キットはほぼそのままですが、ダイノキャノンの可動軸を金属線に置き換え、同時に砲身をプラパイプに置き換え、バレルをアルミパイプにて追加。
飛行機首のキャノピーをクリアープラ板にてディティールアップ。
各レジンのダボピンを金属線にて強化した程度で、特に大きなディティールアップや改造はしておりません。
『劇中のイメージを大切にしたい』ということで、アレンジもブルーの部分をメタリックブルーに偏光した程度です。
あとは、ハーフアイ様の作例写真よりも全体的にやや強めのシャドーを入れることにより、悪役の威風堂々ぶりを表現してみました。
勇者シリーズの第一作『勇者エクスカイザー』にて、「勇者シリーズでも屈指のラストバトル」と評され、壮絶な最期を遂げたダイノガイストに相応しい重めの塗装を目指しました。
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あ、あと、全然関係ありませんが、ご依頼主様の『黒悪13』(旧 kloah13)様は、同人を中心に(たまに商業や委託によるゲーム作画含む)活動していらっしゃる現役のマンガ家さんでいらっしゃいます。【リンク先R−18作品注意】http://shotaone.blog82.fc2.com/
現在はツイッター等での活動がメインだそうです。18歳以上の貴兄の方々は是非ご覧頂いてもよろしいかと思います。