ミニッツレーサーボディ(未製作キット版)改造
SUPER GT2016 グッドスマイルレーシング 初音ミク メルセデスAMG

さて、前回の初音ミクポルシェに引き続き、今回もまた2016年に活躍したGSR・メルセデスAMGです。初めて製作の内容をお伺いしてデザインを見たときには「これホントに出来んのか?」と尻込みしたレベルの情報量です。

今回もまた京商さんのミニッツレーサー用白ボディを鑑賞用にディティールアップしていきます。AMGの車体としての完成度が極めて高いのか今回はエアロなどで大規模改造が無いのが救いですが、もちろん元々がラジコン走行用ボディなので、強度維持のためにダクトがオミットされている部分も多いです。そういった点を重点的に改造していきます。

こちらは、ご依頼主様がご購入されて添付していただいたホビーデザインさんの社外品用デカールです。
一般的な1/24なのでミニッツの車体には合わず、(今回計算したら1/27でした)このデカールをベースにデカール版下、マスキングシート版下を縮小製作していきます。
ご注意:デカールのサイズ合わせなど極めて特殊なケースでお持ち込みのデカールを再印刷されるような場合は、「あくまで元のデカールを工作に使用した」という前提の作業となります。
そのため、元のデカールは再利用できないよう当店にて破棄されます。ご了承ください。また、この様な特異なケースで製作されたデカールは複数印刷・または再印刷による複製を作ることはできません。ご了承ください。
ご依頼主様・あるいは全く別のお客様につきましても、完成後の版下の譲渡・販売は固くお断りいたします。
専用デカール・専用マスキングシートの複製・販売が必要な場合は、お客様とロゴマーク・デザインの著作権管理者様との間で使用許可を予め頂いた上でご依頼をお願いいたします。

今回の圧巻はなんと言ってもこの根性によるマスキング塗り分けでしょう。
一応、デカールでこのウロコ模様はあったのですが、絶対にスケールが合わないことと、印刷によるモアレ(マンガのコマをPCに取り込んだときなどに現れるスクリーントーンのザラつき)が発生すると考え、デカールからマスキング版下を制作し、マスキング塗装しました。
この後、同様にマスキングシートからカッティングの型紙を制作し、カーボンはバルケッタさんのカーボンデカール(ブラック綾織)を使用しました。
しかし、このドアとルーフの鱗模様、もっと塗料が漏れて失敗するかと思ったのですが、一発でこの仕上がりとなりました。それもあってか、ミクさんやラインの塗装で大半が潰れるのはちょっと残念な気もしましたね。

完成しました。カーモデルを専門にやっている製作代行さんに比べると精度などでかなり見劣りするかと思いますが、なにより今回は自分でも「よくこのデザイン形にできたなぁ」という感想が一番でしたね。

今回も例によって走行用シャシーに取り付け、走行が可能です。絶対に推奨はできませんが・・・。

リアスポイラーは観賞用につき、付属の走行用スポイラーを使用せず、プラ板でスクラッチしました。

今回、各ダクトは一度切り抜いて、内側から黒色無双を塗ったプラ板を貼っています。フロントグリルのメッキはガンプラマーカーEXメッキシルバーを使用しています。
フロントカナードも0.3mmプラ板でスクラッチしています。

各グリルにはハセガワさんのエッチングメッシュを貼っています。ただ黒色無双のプラ板を貼るだけなら塗り分けでも良いでしょうが、こうすることでダクトを切り抜いた工程に明確な意味と精密さが生まれます。
また、ボンネットはそもそもメッシュがなく、ラジエターが露出する部分だったので、ラジエターはプラ板で自作。
ファン部分はガシャポンのエアコン室外機のファンをおゆまるで複製してスタンプしています。

シャシーのタイヤ取付軸は、アオシマさんの17インチタイヤを履かせるために位置を細かく変更。ブレーキディスク、パッドには社外製のメタルパーツを移植。
ホイールは実はスポークが7方14本なのですが、そのデザインのものは19インチあり、ミニッツレーサーのハウジングには入らないため、やむなく8方にしています。
もちろんご予算によってはスクラッチも可能です。

サイドスカートの各ダクトも開口。マフラーを自作して追加しています。

給油バルブは、前回同様、HiQさんのGLEP3を使用しています。また、デカールは所々にメタリックゴールドの特色印刷をしています。

そして今回もやはり、電飾をしています。お客様のご厚意で走行用ボディ専用の電飾キットを付属していただいたのですが、LEDが前後で4発だったのと、プラグが特殊なものだったので、当店で8発のLED電飾回路を製作させていただきました。
高明度LEDを使用し、また電気抵抗も明度を殺さない最低限をきちんと計算したところ、眩しすぎて直視できない目潰しバルブ仕様になりました。

リアも赤色高明度LEDを4発使用しています。リアは実車では有機ELにより均等に光るテールライトだったのですが、少しでもそれを再現すべく、カバーを裏から透明度の低い事で有名な『某クリアーレッド』を塗装しています。更に、ライトユニットには、ユニットの形にスタンプして切削したおゆまるを詰めることで、光を乱反射させています。

今回、高明度LED8発を、9Vボックス電池1個で発光させています。大電圧、大電流、大容量ですが、その分電気抵抗が発熱する事が発覚。
実は長時間の発光ができません。
ゲンバッガイも実はこの状況なんだよなぁ・・・。でもゲンバッガイは30分の専属発光には耐えられました。(回路が全然違うので同列では語れませんが。)

一応、シャシー下に電源コントロールはついているのですが、それでも電池交換の際にリード線でボディとシャシーがつながってしまうため、ピンソケットで取り外しが可能なようにしました。

まだまだウレタンコンプレックスを引きずっているブルーレット奥田ですが、今回ONIウレタンを使用しております。
ここにきてやっと『ONIウレタン』が他のウレタンと違って何がすごいのか、『ラッカーの様に使えるウレタンとはどういう事なのか』が少しわかってきた気がします。
この作品はriu様のご依頼により、製作されました。

さて、今回もミニッツレーサーの未製作キットボディ(通称白ボディ)を改造した、2016GTで活躍したグッドスマイルレーシングチーム初音ミクメルセデスAMGです。
デカールはグッドスマイルさんから発売になっている1/24専用デカールを買ってきて、ダウンスケールして印刷しなおしています。
チェッカーフラッグを意識した模様はデカールがあったのですが、印刷によるモアレの発生を防ぐため、デカールをベースにマスキングシートを切り出し、塗装で再現しました。


電飾ユニットは完全自作。大容量の9V電池に、超高明度LED8発を使用しています。
リアスポイラーはキット付属の物は強度がある物の、非常にアバウトなディティールだったので、展示用を別にスクラッチで製作。今回は完全固定式としました。
展示用シャーシもカナード、ホイールなどなど・・・見える範囲はプラ板スクラッチや、ジャンクパーツで手を加えています。
グリルはハセガワさんの汎用エッチングメッシュを使用しています。
また今回も、燃料バルブで、HIQさんのGLEP3が大活躍した他、今回は塗料に置いてもONIウレタン、ガンプラマーカーEX、黒色無双と・・・比較的新鋭の特殊塗料が大活躍しました。
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